品番 | EV200204 | 人工的処理の有無 | なし |
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全体サイズ | 7.0cm x 7.0cm | 石の産地 | タプレジュン県クプタール/ティカチュリ地区産 |
石の高さ | 4.0m | グレード表記 | 原石はグレード評価を付けません(市場の評価基準にも乏しく判断が難しい) |
重さ | 115グラム | 色相 | アクアマリンブルー |
石の重さ | 同上 | この石の解説ページ | ヒマラヤ産アクアマリン解説 |
鉱物名 | ベリル(緑柱石) | ||
宝石名(通称) | アクアマリン | ||
店長の個人的お勧め度(グレードではありません) | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆(☆9) |
1.色調の強いアクアマリンブルー、結晶の形もユニークでダメージもなし。
2.全体像として完璧。
3.なんとグラム1400円なのです。
1.母岩の雲母片などは剥離しやすいので御注意下さい。
2.母岩も含めた重さが115グラム、グラム単価1400円です。カンチェンジュンガ産にしては安いです。結晶自体は恐らく40グラム程度かと思います。
3.タプレジュン地区の産出は非常に流動的であり、採掘する村人グループも複数あります。価格や供給は今後もかなり不安定なことが見込まれます。
高額ながらも依然として人気が高いヒマラヤのアクアマリン。特にこの地区は関わる村人やブローカーも多く、多くの利権が絡んでいるため供給や価格も非常に不安定です。 一時期は「馬鹿じゃないの?」というくらいに値上がっておりましたが、こちらはグラム1400円で設定することができました(重い母岩が付いているというのもありますが) 私がどのようにして非常に難しいカンチェンジュンガ産をうまく手に入れているかは仕入れの都合上秘密です。
この地域のアクアマリンですが、採掘のエリアは広大。 かなりの面積に渡ってペグマタイトの脈が続いていると推測されます。 最も高いところでは高度7000mでの産出も聞いたことがあります。 最も有名なのは4000m前後に位置するイカブやサンサブ、ロダンタール(旧ショップで旧鉱山と呼んでいたエリア)ですが、このエリアは最近は採掘が活発でない?上に高額になりがちです。 最近はそれよりも低いクプタール周辺で採掘されているようです。 クプタールはコランダムが産出するエリアですね。 情報はまだ錯誤している状態なので今後明らかにしてゆくにつれ、専用ページでの解説も準備できるかと思います。
とにかくこちらの標本を見ましょう。 う、美しい…。 息を飲むほどに美しい。 そう、これがヒマラヤのアクアマリンです。 個人的な感想ですがカンチェンジュンガのアクアマリンは色に雑味がないのですよね。 イエローを帯びて緑色っぽいアクアマリンって多いと思うのですが、その色の「雑味」がなく、本当に澄み渡る空のようにブルーなのです。 アクアのブルーというかスカイのブルーのような印象と言いましょうか。 こちらの結晶もかなり濃いですよね。 強いて言うならば結晶内部や白靄があり透明感がないのが残念ですが、これで透明感があったら値段は倍でしょう。 折り重なっているような大小複数の結晶で成り立っているのも大変に魅力的でして、立体感が随所に見られます。 小さく飛び出す小結晶もとても良いですよね。 そして「景観」を作る母岩。 これはペグマタイトの典型である曹長石と白雲母です。 曹長石の白さが一層アクアマリンの存在を強めてくれるのですが、足下でキラキラと輝く雲母も良いですね。 これもコレクションとしてパーフェクトピースのひとつだと思います。
※尚、ヒマラヤ産アクアマリン解説のページも仕上がっております。ここまで書けるのはシャンバラストーンズだけ、是非ご一読下さい。