品番 | HKRB006 | 人工的処理の有無 | なし |
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全体サイズ | 約70mm x 60mm | 石の産地 | ダディン県ラパ地区チュマール鉱山産 |
石の高さ | 約55cm | グレード表記 | ルビーはグレード評価を付けません(市場の評価基準にも乏しく判断が難しい) |
重さ | 251グラム | 色相 | パープルを帯びた赤に群青色のゾーニング |
石の重さ | 同上 | この石の解説ページ | ヒマラヤ産コランダム解説 |
鉱物名 | コランダム | ||
宝石名(通称) | ルビー、ルビーサファイア |
1.これは宝石質か?かつて良質を生み出したチュマール鉱山産。
2.結晶が大きい、濃い、形が良い。
3.コランダム結晶の周辺が金色のパイライトなのも良いと思いませんか。
1.かなり大きい(251グラム)ですが、結晶部分はほんの少しです。
2.強いて言うなら大理石がもっと白ければ最高でした(やや酸化鉄の黄色を帯びている)
今や伝説級の希少性、個人的にはヒマラヤ鉱物の中で最も入手すべきものがこのガネーシュヒマール産ルビーサファイアだと思っています。偶に市場に出現するのですが採掘活動が終了して20年ほどは経つので出回っているものはすべてオールドストックになります。 現地で探すとどこからともなく村人が「あ、まだ俺んちにあったよ」みたいな感じで持ってきて手に入るケースが多いです。馬鹿みたいな値段を提示してくる村人やブローカーもいれば良心的な村人もいます。 私自身はもちろん値段に見合ったものしか仕入れませんが、これでもかなり良心的かと思います。 圧倒的な景観と面白さは唯一無二、これぞ蒐集だ。
【006番解説】
凄い、すごい、スゴい。まるでタプレジュンのサファイアばりに結晶形がはっきりしていると思いませんか。しっかりと柱状の面が確認できます。写真では少し色が暗く映っているのが残念ですが結晶はこの産地らしい赤紫、削ったのならばもしかしたら透明感があるのかもしれません。見て下さいよ、表面の照り艶と光沢…ガラス質ですよね。 実は実は何を隠そうこちらはチュマール鉱山産。只今市場で見つかるガネーシュヒマール産のルビーサファイアはすべてがオールドストックなのは周知の通り。そのオールドストックの中の9割、いや9割5分がルニール鉱山のものです。ルニールの方が産出量が多かったというのもありますがチュマール鉱のものは宝石質だったのでほぼ間違いなくその時期に削れられてヨーロッパに流れてしまったというのがございます。こちらはチュマール産、そうチュマール産。 パイライトの黄金に赤い結晶が守られているというのも物語を感じませんか。 フックサイトが着色されたかのように(もちろん天然です)鮮やかなのも印象的。 まさにマニアックコレクション。それこそ9割5分の方にはルニールでもチュマールでもどうでも良いでしょうが、ヒマラヤハンターさんならば産地のマニア性に胸が高まるはず。