品番 | HKKY003 | 人工的処理の有無 | なし |
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全体サイズ | 約10mm x 8mm | 石の産地 | ジャジャコット地区ダハ(Daha)地域産 |
石の高さ | 約65mm | グレード表記 | カイヤナイト原石はグレード評価を付けません(判断が難しい) |
重さ | 18.0グラム | 色相 | 透かすと鮮やかなブルー(置きでは暗い群青) |
石の重さ | 同上 | この石の解説ページ | まだございません |
鉱物名 | カイヤナイト(藍晶石) | ||
宝石名(通称) | カイヤナイト、ヒマラヤンカイヤナイト、サファイアンカイヤナイト |
1.こんな均整のとれた四角柱があるか?
2.透かした色も最高。
3.カイヤナイトにしては表面のツルッと感も素晴らしい。
1.表面には細かな縦線や横線が見られます。
2.厚みがあるので一見カットもできそうですが、透かすと立てクラックがよく見えるのでカットには適さないでしょう。
その青さに吸い込まれる。ヒマラヤの青い芥子の花の如く美しいカイヤナイト。カイヤナイトはネパール各地で産出がありますが、高品質なもののほとんどのものがジャジャコット産です。市場でもよく「宝石品質」と謳ってて販売されておりますが、カボションやファセットにカットして宝石となれるものは本当に稀です。カイヤナイトの圧倒的多数は内部クラックがあったり色斑がございます(色斑に関してはそれが良さにもなるのでマイナスではありませんが) いずれにせよ原石状態で手に入れるのはなかなかに難しく(ほとんどのものが原石状態のまま鉱山権を持っていたインドの会社に送られておりました)蒐集価値は充分にあるでしょう。その後トラブルにより数年に及んで採掘が停止しておりましが、今後鉱山活動が再開されるという噂も。 また市場に出回るものの多くは表面にオイルを塗って傷を隠しているものが多いので注意が必要です。皆様もお手持ちのカイヤナイトを台所用洗剤で洗ってみて下さい。
【003番解説】
そびえ立つ青い摩天楼。こんなに均整の取れた四角柱なことありますかね?と疑問を抱くほどに立方体です。それこそ形を作ったかのようですが当然天然です。カイヤナイト特有の層状構造(横から見ると本のような薄い層が幾層にも折り重なったような構造)もあまり見られないのが面白いですね。 こういうやつほど削ると「ファセットクオリティ」なのですがフラッシュライトで覗くと縦のクラックが多いですね。残念ながらカットには適さないでしょう(避けて削れる場所はありますがね) しかしこの形の美しさならば削らず標本として蒐集する方が良いと思います。こちらも立てれば自然光でもまあまあ透けるので立てて飾るのが正解です。