品番 | EV20210713 | 人工的処理の有無 | なし |
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全体サイズ | 1.3cm x 0.9cm | 石の産地 | マダガスカル共和国Fianarantsoa州産(アンボロンポジー産と呼ばれる) |
石の高さ | 5.2cm | グレード(独自基準) | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆(☆9) |
重さ | 11.3グラム | この石の解説ページ | まだ解説がありません |
色調 | すりガラス状ミルキーに紺青の内包物 | 外観的特徴 | 単結晶 |
鉱物名 | クォーツ | ||
宝石名(通称) | フローライトインクォーツ、蛍石入り水晶等 | ||
内包物(インクルージョン) | フローライト(蛍石) |
1.隅々まで全面にフローライト。
2.大きい結晶から小さい結晶まで明瞭です。
3.実は錐面に◇があります。
1.こちらも小さい(軽い)のでグラム単価は高めにさせて頂いております。
2.ポイント部分はダメージではありませんが、他の結晶にくっついていた痕があり明瞭な6角錐ではありません。
3.くっついていた他の結晶が分離した痕があります。
幻のインクルージョン水晶、フローライトインクォーツがまさかの入荷。ワンポケットのみであった産出は10年以上前に途絶えておりますので、この2021年現在これだけの原石を持っていることが奇跡です。もしかしたら世界中で最もたくさんの蛍石入り水晶未研磨原石を保持しているのがシャンバラストーンズかも!? 今回入荷のロットを相対的に比較して以下基準を考慮してグレーディング(値付け)しておりますのでご参考までに。
1)フローライトの明瞭さ
内包物であるフローライトが大きくて結晶形が明確なほど評価が高くなります。
2)フローライト内包物の量
フローライト結晶が多く内包されているほど評価があがります。
3)水晶の表面が平坦で内部が見えやすいもの
一貫してフローライトインクォーツの表面はすりガラス状のミルキー(半透明)です。しかし同じミルキーでもより見えやすいものは評価を上げております。また、付着鉱物等により表面がザラザラ凸凹しているものがあり、そういったものは表面の白濁により内部が見えにくくなります。従いまして表面がツルッと平坦なものほど価値を付けております。
4)ダメージの有無
もともと先端が飛んでいたり、剥離面があったりダメージが多いのがこの産地の特徴です(だからこそカットに回されることが多いのですが) 標本としてはダメージが越したことはなく、錐面や柱面にダメージがない、もしくは少ないものほど評価は高くなります。※他の結晶が剥がれた後(人為的に剥がされたものではなく自然と離れたもの)はダメージとしておりません。
大まかに上記4つを基準に景観の良さ(例えばフローライトが美しく散在しているが為に銀河のように見えるなど)や形状のユニークさなども加味して相対的に評価しております。また、大きさにより同じグレード評価でもグラム単価を変えることがございます。あくまでもロットの中の比較で独自基準としてグレーディングしておりますのでご了承下さい。
フローライトインクォーツにおいてはフローライトの結晶が一部に固まりがちなのですが、時々このように全面に広がるタイプの桃のがございます(全面と言いましても一面の表層近くに層状に広がるので、水晶の全面という意味では無く1面もしくは2面の全体という意味なのですが) こうなりますと世界に広がりを感じますよね。ご覧の通り大きな結晶から小さな結晶までクレーターと共生しながら無限の彼方に広がっております。また、色濃い結晶から結晶形が明瞭なもの、色の薄い結晶から半分溶けてしまっているような結晶まで、色々な内包状態を楽しめるのも贅沢では無いでしょうか。ポイントははっきりしていないのが残念ではございますが(他の結晶の分離のように見えます)実はポイント面に◇型がございます。こういうの窓というのでしたっけ?少し「見つけた」感ありますよね。こちらも一部に分離痕による透明な部分があり、そこから覗くとフローライト達がネイビーブルーに輝いているのが見えるはずです。あまりに綺麗に写真が撮れるものでたくさん撮影してしまいました。写真や動画もご参照下さい。