品番 | EV20210711 | 人工的処理の有無 | なし |
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全体サイズ | 3.5cm x 2.0cm | 石の産地 | マダガスカル共和国Fianarantsoa州産(アンボロンポジー産と呼ばれる) |
石の高さ | 8.5cm | グレード(独自基準) | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(☆10) |
重さ | 47.4グラム | この石の解説ページ | まだ解説がありません |
色調 | すりガラス状ミルキーに紺青の内包物 | 外観的特徴 | ツイン、ダブルターミネーション |
鉱物名 | クォーツ | ||
宝石名(通称) | フローライトインクォーツ、蛍石入り水晶等 | ||
内包物(インクルージョン) | フローライト(蛍石) |
1.この結晶の完璧さ、形状の面白さ、大きさ、絶対手に入らない。
2.この透明度、すりガラスはどこ行った?
3.明確なブルーのフローライト、☆10でしょう。
1.これで万が一にももっと蛍石が入っていたらグレードを越えていたでしょうね。
2.赤い付着鉱物が少し見られます(蓚酸でも除去できないもの)
幻のインクルージョン水晶、フローライトインクォーツがまさかの入荷。ワンポケットのみであった産出は10年以上前に途絶えておりますので、この2021年現在これだけの原石を持っていることが奇跡です。もしかしたら世界中で最もたくさんの蛍石入り水晶未研磨原石を保持しているのがシャンバラストーンズかも!? 今回入荷のロットを相対的に比較して以下基準を考慮してグレーディング(値付け)しておりますのでご参考までに。
1)フローライトの明瞭さ
内包物であるフローライトが大きくて結晶形が明確なほど評価が高くなります。
2)フローライト内包物の量
フローライト結晶が多く内包されているほど評価があがります。
3)水晶の表面が平坦で内部が見えやすいもの
一貫してフローライトインクォーツの表面はすりガラス状のミルキー(半透明)です。しかし同じミルキーでもより見えやすいものは評価を上げております。また、付着鉱物等により表面がザラザラ凸凹しているものがあり、そういったものは表面の白濁により内部が見えにくくなります。従いまして表面がツルッと平坦なものほど価値を付けております。
4)ダメージの有無
もともと先端が飛んでいたり、剥離面があったりダメージが多いのがこの産地の特徴です(だからこそカットに回されることが多いのですが) 標本としてはダメージが越したことはなく、錐面や柱面にダメージがない、もしくは少ないものほど評価は高くなります。※他の結晶が剥がれた後(人為的に剥がされたものではなく自然と離れたもの)はダメージとしておりません。
大まかに上記4つを基準に景観の良さ(例えばフローライトが美しく散在しているが為に銀河のように見えるなど)や形状のユニークさなども加味して相対的に評価しております。また、大きさにより同じグレード評価でもグラム単価を変えることがございます。あくまでもロットの中の比較で独自基準としてグレーディングしておりますのでご了承下さい。
こちらは文句なく今回のロットの中でもベストピースの一つ。上記にすべて良いところを書いてしまいましたが、結晶にダメージ無し。美しきダブルターミネーション、「人」型にくっつくツインの形状。何度も記載しましたがとにかくアンボロンポジーの蛍石入り水晶はダメージ物が多いのです(だからこそ市場でも原石はめっきり見かけないもので) 結晶が完璧なだけでも充分にプレミア級なのですがこの明確なブルーのフローライト。3粒4粒5粒…いえ、もっとありますでしょうか。水晶に浮かぶ月夜のように神秘的です。どうしてこんなに明確に見えるのか?どうしてこんなに明確に写真に映っているのでしょう? それは表面が透明だからです。これまた皆様ご存じかと思いますが、ここの水晶は基本的に面がすりガラス状のミルキーになります(だからこそ研磨されがちなのですが) フローライトが明瞭に見えないという奥ゆかしさがまたここの水晶の「惜しさ」でもあるのですが、それを踏まえてこちらの水晶を見て下さい。 なんで面が透明なんだーーーーい! ほかに比べると随分と透明です、それでもややすりガラスですが。
但しここでひとつ告白せねばなりません。 こちらは先日のZOOM会に登場したのです。なぜ売れなかった??? どうして私が絶対的自信をもってお気に入りとするものは売れないんだーーーい! お値段もお値段ですからね、確かにダイブ級の覚悟がいるお値段です。 これでも大きさ(重さ)を踏まえてグラム単価は抑えめにしているのですよ。